2024/09/10 21:44
20代前半から25年間ほど
テキスタイルの図案を描いて生きてきました。
『Edenの布』にたどり着く前の平成のお話です。
最初はデザイン事務所にてデパートで販売されている、大手の寝具やカーテン・ハンカチ、
次はアパレル向け生地専門の会社にてオフィス系から原宿系のブランド、
24歳という早い時期にフリーランスとして独立し、すぐに任されたシニア向けの高級メーカーまで、
国内ブランドの洋服の柄の原画を描く仕事です。外国のものも少しだけやりました。
デザインは自分が思いついたものではなく
メーカーさんとの打ち合わせで決まります。
細部まで指定があることがほとんどです。
その頃は
「需要があるものを作る ただそれだけ。
働くとはそういうこと。
与えられたものでないと仕事でない
仕事とはそういうもの」
と思っていました。
だからもちろん
「仕事を自分で作り出す」という発想は
僅かにもありませんでした。
24歳という早い時期にその概念で一貫し
無駄なことは考えずひたすら描く。
絵を描くことが大好きだから長く続けられました。会社で働くことは苦手なので
1人で働くことがむしろ、心の健康面でのリスクも少なかった。
このまま幸せに一生頼まれたものを描いて
生きていくと思っていました。
これで「十分幸せで満足、自分らしい」と。
・
フリーランスを10年ほど続けたころ
国際結婚と出産を経て海外にもご縁があったことで
「心を自由にする生き方の大切さ」
が身に沁みてわかってきました。
時間がかかりましたが、
心を自由にする場所は
私の場合は『創作の中』
自分発信の創作なら
自分についてもっと理解することが大切だ
ということがわかりました。
私はこだわりが強く、
好みのものしか手に取れないため
買い物に時間をかけても
欲しいものが見つからないことが多く、
買えないまま時期が過ぎる
もうオーダメイドしかないかなと思うことがよくあるのですが、
(そんな方いらっしゃいませんか?)
2、3000枚のデザインを描いてきて
アンティークやハイブランドのお品
洋書や海外図案
いろいろな資料を見せていただき
ブランドさんのオーダーメイドの柄を描いていたので
ファブリックに関しては 「もしや私は
自分へのオーダーメイドのファブリックを
作れるではないか!」
ということをふと思いついて
サンプルから作ってみた数年前。
『Edenの布』という
今となっては誰にも頼まれてもいないものばかり作って、さらにそれを素敵なお客様に
愛でて頂く幸せを頂きました。
それも空想の世界を頼りに作っています。
瞑想で見たものが一番頼りになります。
いつもありがとうございます。
次回に続く…….