2023/10/29 21:46

会社を辞めて自由を謳歌した数日、代官山の憧れヴィンテージショップで
「スタッフ募集」の貼り紙が。

どうしよう?! やりたい!

服が大好きだし 
この素敵な音楽と
ヴィンテージドレスに囲まれ
おしゃれな仕事がしてみたい
と舞い上がっていました。

時給は800円程度(1999年当時)、
でも頭の中はお花畑。

応募してみたくても
場違いかとも思い
ドキドキして悩み
眠れず。

当時同棲していた
パートナーに相談したら

「僕は正直良くないと思う。 
今まで学校や会社で得た
テキスタイルの専門知識
柄を描ける手に職があるのに
勿体ない!やめとけば?」

と若者ながら
まっとうで
端的なアドバイスに
私も納得。

彼のおかげで 
大好きなテキスタイルや
絵を描く道を模索しようと

思いとどまりました。

だってやっぱり
絵を描いている時が
いちばん楽しい✒️🎨

無限にできる程好きな事だし。

服やヴィンテージドレスは
お客さんとして

たくさん仕事して
たくさん集めて
おしゃれを楽しめばいい

だから私は

家で自分の空間で
テキスタイルのデザインの仕事がしたい。
それができたら夢みたいだな。

大好きだから
労働時間が「遊び時間」になる気持ちだ!



ここで心の準備は
はっきり出来ていました。

( シンプルだったなー 若い私)




会社を辞めて2週間後
辞めた会社から電話が

「戸室さん、今って、毎日何してますか?
テキスタイルの柄を描く人がいなくて
手一杯で。
フリーランスで全然いいので
描く仕事してくれない?」

休んだのも束の間

1999年8月1日
24歳で
個人事業主の届け先をし
フリーランスの仕事をスタート

勤めていた会社から依頼を受けて

その月から大忙しで

テキスタイルの柄を描く生活が
始まりました。

あのとき代官山のショップで働いていたら
(面接受かれば、の話でしたが)

多分、絵を描かない時間が長くなって
Edenの布は 存在していなかったのかも
しれません。

(11話に続く)