2023/09/20 11:58


デザイン事務所で見習い後
壁画のアルバイトなどを経て、
惹きつけられるようにある日
アパレルの生地商社に入りました。

記憶が飛んでいるのですが
とにかくたくさん柄が描きたく
服の柄がやりたい、
と思っていたのでしょう。

前のデザイン事務所は
「花は5年経たないと描かせてもらえない」
という今考えるとかなりスローな
ルールがあって😂

このアパレル生地商社は猫ちゃんが2匹おり
ファッションブランドの別注の生地を企画・デザインし 図案からプリント生地反物が出来るまでを担当。

大忙しで
入って2日めで花柄を描かされました🎉

デザイナーとして
生地の柄の図案を描く仕事で
ファッション用のプリント生地の
成り立ち、年代別の柄の描き方
外部の図案家さんに柄の依頼の仕方、
技術的なこと、全て学ばせて頂けました。

柄を描きながら お茶コピー、
届け物、事務作業、
発送、展示会を観に行く 
ブランドのデザイナーさんとの
打ち合わせに同行などなど、

大手デパートブランドから
有名デザイナーものまで手掛けている会社の
新人として訳もわからないまま
なんだか目まぐるしい
ファッション業界の裏方を楽しむ毎日。

一番嬉しかったのは

ケイタマルヤマさんのファッションショーで
#ピチカートファイヴ のステージを見せて頂けたことや
柄の打ち合わせに参加させていただいたこと

ちなみにケイタさんの柄は専用の描く方がいらして私達は原画を生地用に構成する仕事でした。(アナログで!コピー切り貼りで✂️!)

そしてなんといっても

アツキオオニシさん。
会社の長年のお付き合い。

来社されたときは
お庭で育てられた見事な薔薇を 
我が社に持ってきてくださいました🌹

打ち合わせも優雅に行われるので
皆気合いが入って
先輩が担当、

私は下っ端として
彼のリクエストの #シェリュイ の
タルトを代官山に買いに行き 
コーヒーを淹れたら
コーヒーの味と私のキッチュな服装を
褒めて下さったこと✨

など、嬉しい思い出は
もの凄くミーハーです。

当時、私は #野宮真貴 さんのような
60年代レトロの恰好をしており
ウィッグにつけまつ毛も。

ある日 黄緑のサイケなワンピース
カラーの網タイツに緑のサンダル +色かごバッグ 
のいでたちでいた所

〇〇物産という商社のビルに急用ができて
集金に行ったこともあります。
皆様一人残らずスーツで
私だけが場違い、
かつ上層階で迷ってしまって😂

素敵なオフィスレディの方が
笑顔で部屋に案内してくれました。
(上から下まで見られましたがそれも楽しい経験💞)

なんだか浮足だった20代前半でしたが
今から考えると 

『Edenの布』を出来ているのも
この時の経験が大きく
アットホームな中で
稀有な経験が出来たことに
涙が出るくらい

生地デザインにまつわる全てを
体験させてもらいました。

手の込んだプリント生地がたくさん産み出された
コピー用紙とサンプル生地に埋もれた空間。
😭懐かしいよぅ〜。

今考えると
無駄なことが全然なく
全ての出来事が学びになっており 

「服の柄の仕事がいい!」と
気の向くままに行動した結果
必要な経験を
積ませてくれた自然の計らいは
なんとも優しいのです✨