2023/09/20 11:57
連載🖋 デザイン事務所時代🎨
美術大学テキスタイル科の教授が紹介ですんなり決まった就職先は、同大学の非常勤の先生が構える、インテリアのファブリックのデザイン事務所✨
下北沢にありました。
(今思えば、大好きなフジコヘミングさんの下北沢のお家のすぐそばでした)🐈⬛🎹
デザイン事務所長=「先生」と呼ばれます。
先生は個室で、大作を描いており
基本的に何も教えません。
私は見習い、
先生のお昼買いに行き、
絵皿や筆を洗い、絵の具注文。
まだまだ残る師弟制度。
西川産業やフランスベッドなど
大手会社からの依頼で
インテリア生地、ハンカチ、タオルなど
ある程度指定されたデザインを
こちらでブラッシュアップして
製品にするためプリントの
「原画=図案」を描きます🖌
この時代はだれもデザインにMacを使っておらず、(Pic3のような)細かいペイズリーやスカーフ柄なども全て手描きです。
2年ほどしか違わない、
同じ大学テキスタイル出身の2人の先輩色の作り方、混ぜ方、水の量から、筆の圧力に至るまで綺麗な図案を描くコツを教えてくれて、
繊細なことで高級感が変わる
その世界に大きく魅了されました。
ここでの経験は
プロとアマの仕上がりの違いを
体得した、素晴らしい機会。
緊張感がありましたよ。
先輩が隣でずっと見てて、
間違えるとすかさず注意が入って。
当時はドキドキだったけど
先生がいない日に
内緒で3人キッチンで
お菓子を焼いたりしながらも
クオリティーのために
丁寧に、真剣に柄を描き続け
今では大の仲良し💞
長年家族ぐるみの大切な友人の関係です。
「Edenの布」のお客様お一人お一人とも感じますが
「好きな事が運んできてくれるご縁」は
長く続く、本当に素晴らしいものだなと思います🕊
第8話につづく✨